10年前に1度目の脳梗塞、2年前に2度目の脳梗塞を発症され、左半身は重度の麻痺でほとんど自分では動かせず、右は麻痺の影響は軽く手足は自由に動かすことができるほどの後遺症をお持ちのお客様を3日間連続で施術させていただきました。

右手足の力で左足をかばってなんとか振り出すも、左足が引っかかってしまうから長く歩くことができない。

だれかの手伝いがあれば短い距離なら杖で歩くことができるという状態でした。

「少しでも左足を動かして楽に歩きたい」とのご希望でした。

足指の感覚は麻痺の影響で親指、中指、小指などの識別が難しい状態。足もむくみでパンパンです。

これは脳梗塞による感覚障害だから仕方ないと思われそうですが、

1日目はしっかり左足に正しい感覚を与え続けると、ほんのわずかに足の指の動きが出てきました。

これはびっくりです。全く動かせないわけではなく、感覚情報が不足していたため、動かせないでいたのだとわかりました。さらに左足指、足首に感覚をおくって、足指、足首を自分の意思で動かそうとしてもらう。

この過程を何度も繰り返しました。後半はずいぶん、動きも出て、むくみも引いてきました。

2日目、前日同様、左足指の動きを確認できました。前日の効果が持続できていることがわかり、さらに左足(足指から股関節)に感覚を送ります。2日目の最後には、指の識別がまだ不明瞭ですが、少しづつ分かるようになられてきていました。さらに座るときに左足がしっかり地面について、膝がガクッとならずに座れる。「どこに力をいれればいいのかわかる」とご自分で体への気づきが明確になられて、自ら何度も立ったり、座ったり新しい体の感覚を楽しんでおられました。

3日間、最終日です。左足指だけでなく左足首もわずかに動かせるようになられています。

指の感覚テストでは、親指、中指、小指がしっかり識別できておられました。

これにはびっくり。感覚障害で指がわからないのではなく、動かさない、動かせないことによって生じたむくみが感覚を感じにくい足にしていただけだったのです。

「10年間、週に5回もどこかしらにリハビリに毎日通っていたけど、こんなに左足が動かせる、楽に歩けることは初めて」と喜んでおられました。

感覚や動き方がわかると、楽しくなってさらに動きたくなる。

これが一番の理想だと思います。

これからも、ますます動くことを楽しんでいただけたら嬉しいです。

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