こんにちは、リセセラの池田です。
先日、足の裏が痛いとお悩みのバスケットボール選手を担当させていただきました。
足の裏には足底腱膜(筋膜)という筋肉が踵から足の付け根あたりまで張っていて、強い衝撃がかかりすぎると痛みが生じることがあります。
一般的には、足首や足裏の筋肉が「硬くなる」ことが原因とされています。
しかし、単に足首や足裏の筋肉をほぐせばいいかというと、それだけでは一時しのぎでまた再発する可能性があります。 なぜ、足首や足裏の筋肉が硬くなってしまったのか、そしてそれはどういった動きの癖や運動習慣があるのかを知って、そこを変えていくことが本当の意味での改善だと考えます。
私はバスケット選手ではないのですが、 お客様動きとパフォーマンスをみて、お客様が「どのようなことで困っているか」「どうなりたいか」をお聞きすれば、 問題点や問題を解決するためのお手伝いができます。
今回のお客様の場合、足裏の痛みだけでなく「シュートの前に自然に腰を落とすことができない」ということがお困りでした。
そのお困りごとと動きやパフォーマンスをみて、実際に身体の反応を触りながら評価していくと、やはり足首、足裏は硬いのですが、 そこを硬くしている原因が、股関節と腰部の硬さでした。
股関節に関しては可動域が狭くなっておられ、それは太ももの前の筋肉が硬くなっておられることが原因でした。
人によっては股関節の問題を解決すれば、腰の筋肉も柔らかくなることがあるのですが、今回のお客様は腰には腰の問題がありました。
これは、股関節の可動域が狭い状態が長く続いてしまったことが要因だと考えられます。
体は柔らかいバネのように柔軟性があることで衝撃を足裏から背骨を通って、頭上に抜けるようにつくられています。
股関節や腰が硬くなると、体がピーンとつっぱった棒のようになっていて、衝撃が分散されずに、足裏から上手く頭上に抜けにくくなります。
その衝撃が、足裏だったり、膝、腰、肩、首などに1点にかかりすぎるとそこに痛みが生じてしまいます。
今回のお客様は、 体が棒のように硬くなっていたことで、 シュート前に自然と腰を落とすことが難しく、飛んだあとの着地も衝撃が足裏に一点集中されていました。
結果その状態で、何度も練習を繰り返すと最終的には痛みが生じてしまったという状態でした。
そこからまた、ではなぜその太ももの前と、腰の筋肉が硬くなるかというお話になります。
それは簡単に言うと おなかの奥の筋肉が使えていないことが原因なのですが、
ここまで話すと、ではおなかが使えるような筋トレをしたらいいんですかという話になります。
おなかの奥の筋肉は確かに使えるように正しい筋トレを行うことが大切ですが、
ただもうすでに痛みがでていたり、不調が出ている場合はそれだけでは難しい場合があります。
ではどうするか、 一言で言うと「正しい位置に戻して動かす」です。
具体的に言うと、
ももの筋肉は外、内、後、前とバランスよく骨の周りをやや回旋しながら付着しているのですが、
その筋肉が骨に対して正しい位置に付着していないとももの前だけ張ってしまったり、
おなかが働きにくくなったりしてしまいます。
ですから施術で、まずは筋肉を正しい位置に戻して、正しい位置で正しい順番で働けるようにしていきます。
そして、最後はご自身の力だけで正しく動かせるように
動きの指導や自主トレをお伝えするという流れになります。
本当に体を根本から良くしようと思えば、
この流れの1つだけではなくセットで行って本当の意味で良くなっていきます。
ここで書いていることは施術のほんの一部ですが、
この3回の施術の中では、もっと細かく評価と施術を繰り返しています。
例えば、この動画と写真ではわかりにくいのですが、
実はお客様は体の動きに癖があり、いつも体が右にねじれやすい癖をお持ちです。
ねじれがあるとたとえお腹に筋肉があっても、普段の生活などの動きの中で使いにくいのです。
このねじれに関しては細かく見ていくと、
眼球の運動の影響もあるようでした。
普段から右ばかりを見る癖があり、その習慣が身体のねじれを作っていることが原因の1つと考えられました。
それ以外にも左手の中の筋肉が萎縮していて、結果左肩が不安定になっていることも、右へねじれやすい原因だと考えられます。
そのようにおなかの奥が働きにくいのは、太ももの前が張っているからという1つの要因ではないことは
実はたくさんあります。
からだの回復とともにみえてくる本当の問題点もあるので、
「1回で治りましたー」なんてことも素晴らしいのですが、
人間の体は本当に繊細にバランスをとりながら、調和をとって生活しているので、
本当の意味の問題点は後からようやく顔を出してくれることがあるのです。
これを私は個人的に「裏ボス」と呼んでいます。 笑
こうやってお客様の体と対話をするように、
「これはどう?」「これだったらどんな反応をしめしてくれるのかな?」
というように繰り返し刺激の部位や量を変えたり、反復してみたりと常にやり取りを繰り返しています。
施術と一言でいうとそうなのですが、 どちらかというと刺激の探索を行って体と対話しているような感じです。
本日で3回目の施術でしたが、しっかり痛みが良くなり、先日は40キロフォーキングをした後に、10キロの走り込みもできたというご報告をいただけて安心しておりました。
そして何より足裏の痛みなくシュートがバンバン入るという嬉しいご報告がまた何より嬉しかったです(^^)
これからも不調なくバスケットを思いっきり楽しめる生活を 応援しています!!
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