快適に過ごすための工夫 介護ベッドの活用方法


皆さんこんにちは。リセセラの池田です。

連日日中の気温が高く、9日には全国各地で最高気温が25度を上回る夏日になっていたようですね💦

とはいえ、朝晩は冷えるので皆さん寒暖の差で体調を壊したりされていないでしょうか。

睡眠・栄養・運動のバランスをとって体調管理していきたいものですね!(^^)!

今日は、【快適に過ごすための工夫 介護ベッドの活用方法】について書いていきたいと思います。

介護保険を使ったベッドのレンタル

皆さんは普段どのようなベッドで休まれていますか。

介護保険で要介護2以上の方は、すでにベッドをレンタルされていたり、

要介護2より軽い方でも「例外給付」でレンタルされている方もおられるかもしれませんね(ちなみに要介護2より軽い方は主治医の意見書+市町村が特に必要と認めた場合、例外給付の対象となります)

介護保険を利用すると

介護ベッドは種類や業者によって異なりますが、1割負担でひと月600円~3,000円の自己負担額でレンタルできます。

それにマットレスとサイドレールがつくとプラス料金がかかります。

介護保険を使ってベッドをレンタルする際には、担当のケアマネージャーさんに相談し、ケアプランを作成してもらうという流れがあります。

※身体障害者(体幹・下肢)2級以上の方の場合、日常生活用具給付としてベッドの購入ができます。

料金は所得に応じて免除されます。レンタルはありません。

介護保険対象外の方も自費(保険外)でベッドのレンタルができます

実は、介護保険や日常生活用具給付の非該当の方でも

自費で介護ベッドをレンタルすることができます。

料金は福祉用具業者さんによって異なりますが、

私が調べた中では、自費でのレンタルの料金は

ベッド、マットレス、サイドレールの3点セットでひと月2,000円~3,000円前後の自己負担額になります。

だいたいどこも3点セットでのレンタルで、大手の業者さんになるともう少し高くなるようです(それだけ選べるベッドの種類が増えるのかもしれません)

あれ?そしたら自費も介護保険を使っても料金があまり変わらないのでは?と思われるかもしれませんね。

自費だとベッドやマットレスなどの種類が決められているので、このような金額になるようです。

後、サイドレールをⅬ字バーに変更すると別途料金がかかるところが多いです。

介護ベッド、サイドレール(Ⅼ字バー)、マットレス を使用すると何がいいの

大きく分けて2つのメリットがあります。

  • 動作が行いやすいやすくなり介助量が減る
  • 機能訓練の補助になる

介護ベッド

  • 1モータータイプ ●高さ調整機能のみのタイプ  ●背あげ機能のみのタイプ ●背・膝あげ連動タイプ などがあります
  • 2モータータイプ 背あげと膝あげの連動操作ができるタイプです。高さ調整もできます。
  • 3モータータイプ 背あげと膝あげを別々に操作できます。高さ調整もできます。

背あげベッド

                                                                   

ベッド柵(サイドレール)

ベッド柵があると、座位保持、立ち上がりが行いやすくなります。人によってはサイドレールよりもL字バーのほうが安定して座りやすく、前方への体重移動が行いやすくなることで立ち上がりがスムーズになられる方もおられます。安定した座位を保つことができると、ベッドに座ったまま着替えることや座って装具を履くことが楽になります。                                        

Ⅼ字バーをもって立ちあがり
右に写っているのがⅬ字バー 立ち上がるとき、座るときはベッドに対して直角に使います。

マットレス

床ずれ予防用のエアーマット、ベッド上で動きやすくなる高反発マットなど人によって最適なマットの硬さが異なります。また、硬さによって睡眠の質も変わります             

体力をつけたい方こそ、快適に動くことを優先してほしい

「ベッドの背あげを使わなくても反動をつけて起き上がったり、手すりを引っ張ってなんとか起きあがることができるから、
ベッドは使わない」

「介護ベッドや手すりを使ってしまうと、体力が落ちそうな気がするから・・・」

と思われる方もおられるかもしれません。

しかし、
脳や脊髄に損傷のある方には


日常生活をいかに快適に動くかということが重要です。

反動をつかったり息をこらえるくらい力んで動いてしまうと、筋肉は逆にこわばります。こわばった筋肉は動きを妨げます。こわばりが普通、麻痺があるのだから動きにくいのはいつものことだと思われている方が多いのですが、

実は、麻痺があっても動き方によっては楽に動くことができます。そのために福祉用具の力を少し使うことで、さらに体が楽に動くことを体感していただきたいと思っています。

楽に起き上がる事で、

動きの幅が広がる

自分で動くことが増える

体力がつく

という流れで結果、快適に動くことが体力をつけることの近道になります。

自主訓練での活用方法として

  • ベッドが低くて立ち上がりにくい⇒ベッドの高さを高くすることで、お尻が上がりやすくなる。
  • 車椅子に座っている時間が長く背中が丸くなりやすい⇒背あげされたベッドで休むことでおなかの筋肉を伸ばす効果が期待できます。(長時間はお尻に圧がかかりすぎる可能性があるため注意) おなかを伸ばすことで体幹(背中)が伸びやすくなります背中が丸い人が急に平らなベッドに寝てしまうと、背中が反り返って痛みが出たり、手足の筋肉がツッパリやすくなる場合があります。背あげした状態から徐々に平らにしていくことが理想です。
  • 座位が不安定⇒サイドレールやⅬ字バーをもって、バランスの練習ができる。

 ベッドのモーターを使うことで立ち上がりの時にはベッドを高く、座る練習のお時にはベッドを低くするなど状況によって高さを変更できます。

福祉用具をレンタルするメリット

レンタルの一番のメリットは、福祉用具がご自分の体に合わなかったときに変更が可能だということです。

特にベッドやマットレスなどは購入して、
「やっぱり合わなかった」といって買い替えをすることが大変なので、あなたに合うものを見つけるためにも一度レンタルされることをおすすめいたします。

福祉用具をレンタルするデメリット

介護ベッドだけに限りませんが、レンタルは他の方が使用したものなので、人によっては使用に抵抗を感じる方がおられるかもしれません。

 

介護ベッドを借りるには

●介護保険をお持ちの方は、担当のケアマネージャーさんにご相談ください

●介護保険をお持ちでない方は、

市役所介護保険課もしくは最寄りの地域包括支援センター「いきいきセンターふくおか」においてある『ハートページ』という冊子に福祉用具貸与の業者さんがたくさん載っていますので、そちらでご自由にお選びいただけます。

ハートページ 市役所介護保険課、地域包括支援センター「いきいきふくおか」で無料でいただけます

リハビリも大切ですが、日々の過ごし方をどう快適に過ごすかということも非常に大切です。